QWERTY配列、活性化エネルギー、部屋の片付け(2020年12月19日の日記)

QWERTY配列は日本語の文章を書くのに向いていないとずっと思っていた。日本語をローマ字入力するなら、必然的に母音を2文字に一回打たなければならないが、「い」と「う」と「お」なんて近くにあって打ちにくいし、そもそも一文字打ち込むのに二回キーを叩…

森ミステリィの不思議(森ミス考察のすすめ)

森博嗣作品について述べるときに、しばしば使われる表現として、「わからなかった」だとか、「理解できなかった」というものがあります。 これは、否定的な意味で使われることもありますが、「理解できなかったけど、圧倒された」のように、肯定的に使われる…

『オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei's Last Case』の英語タイトルに関わる考察について

『オメガ城の惨劇』の英語タイトルは、SAIKAWA Sohei's Last Caseです。 このタイトルは明らかにエラリィ・クイーンの、『Xの悲劇』から連なる四部作の最終作である『Drury Lane's Last Case』(『レーン最後の事件』)のオマージュでしょう。 しかし、本作…

森ミスについての雑駁(Gシリーズタイトル以外のギリシャ文字、Fの問題の続き)

ただの雑駁な雑談です。 そんなに大層なネタバレでもないですが、『黒猫の三角』のネタバレを含みます。 『すべてがFになる』、『笑わない数学者』、『朽ちる散る落ちる』、『四季 冬』、『τになるまで待って』、『彼女は一人で歩くのか?』を未読の人も読ま…

『君が見たのは誰の夢?』感想

ネタバレあり感想 森博嗣先生の最新作『君が見たのは誰の夢?』が相変わらず最高だったので、ゆるゆると感想と妄想を垂れ流してみようと思います。脈絡なく、いろんなことを書いていきます。適当です。 当然『君が見たのは誰の夢?』のネタバレ込みです。 本…

共通思考は真賀田四季の夢を見るか?

※複数の森博嗣作品および夢野久作作品の重大なネタバレを含みます。 tsubameisflyinglow.hatenablog.com 薄紅色の唇が、私の前に浮かんでいた。(『赤目姫の潮解』より) 森博嗣の百年シリーズ第3作『赤目姫の潮解』は、百年シリーズの中でも、そして、S&M…

Jack the Preface Pretext   前書き的な言い訳

こんにちは、つばめ(twitter : @flying_low__)です。 この数ヶ月の間ずっと書いていた『赤目姫の潮解』についての考察記事、あるいは妄想記事『共通思考は真賀田四季の夢を見るか?』が完成したので、明日公開する予定なのですが、Hatena Blogで記事を公開…